旦那様は仏様 ~もっとイチャイチャしたいんです~
この遊園地のお化け屋敷は自分の足で歩いてまわる歩行タイプのものだ。美咲は特にお化け屋敷に苦手意識はなかったのだが、過去に入ったことのあるそれはトロッコタイプだったからか、自分の足で進むこれは思った以上に恐怖にかられる。
(あれ……なんか、怖い?)
徐々に怖くなってきて、美咲は繋いでいた聡一の手をぎゅっと握りしめていた。
「大丈夫ですか?」
「……ちょっと、怖いです。平気だと思ったんですけど……」
「腕につかまりますか?」
その言葉に美咲は思わず彼の腕を見つめた。なんだか違う意味でドキドキしてしまう。確かにちょっと抱きつきたい気持ちもあるが、それはそれで恥ずかしい。さすがに、しっかり腕につかまるだけの勇気はないが、それでも彼に縋りつきたい気持ちもあり、美咲はちょっとだけ甘えてみることにした。
「じゃあ、こうしててもいいですか?」
聡一と繋いだ右手はそのままに、左手を彼の腕にそっと添えてみた。それだけで恐怖心が少し和らぐ。聡一は「構いませんよ」と言ってくれたから、美咲はそのまま彼に甘えて先へと進んでいった。美咲が時折恐怖でびくつく一方、聡一はずっと涼しい顔で歩いている。そんな聡一の近くにいれば、怖くなくなるような気がして、美咲は気づけば彼の手と腕を強く握りしめていた。
(あれ……なんか、怖い?)
徐々に怖くなってきて、美咲は繋いでいた聡一の手をぎゅっと握りしめていた。
「大丈夫ですか?」
「……ちょっと、怖いです。平気だと思ったんですけど……」
「腕につかまりますか?」
その言葉に美咲は思わず彼の腕を見つめた。なんだか違う意味でドキドキしてしまう。確かにちょっと抱きつきたい気持ちもあるが、それはそれで恥ずかしい。さすがに、しっかり腕につかまるだけの勇気はないが、それでも彼に縋りつきたい気持ちもあり、美咲はちょっとだけ甘えてみることにした。
「じゃあ、こうしててもいいですか?」
聡一と繋いだ右手はそのままに、左手を彼の腕にそっと添えてみた。それだけで恐怖心が少し和らぐ。聡一は「構いませんよ」と言ってくれたから、美咲はそのまま彼に甘えて先へと進んでいった。美咲が時折恐怖でびくつく一方、聡一はずっと涼しい顔で歩いている。そんな聡一の近くにいれば、怖くなくなるような気がして、美咲は気づけば彼の手と腕を強く握りしめていた。