極秘の懐妊なのに、クールな敏腕CEOは激愛本能で絡めとる
「はい。嬉しいお知らせを伝えて、一緒に食べたかったんです」
「そうか。でも、普段決まった時間に帰るわけじゃないから、明日からは先に食べててくれ」
奏斗の言葉を聞いて、二葉はしゅんとなる。
「でも……」
「『でも』じゃない。二葉の体が一番大事なんだから」
奏斗に強い口調で言われて、二葉は仕方なく頷いた。
その晩、二葉はベッドの中で悶々としていた。
(奏斗さんがよそよそしい)
二葉の体を気遣ってくれているのだとはわかるが、それだけではないような気がする。
今日も先にお風呂に入るように言われた。それに、寝る前、彼は和室のコタツ机でパソコンと向き合って仕事をしていて、二葉が「おやすみなさい」と声をかけると、座ったまま顔を上げて「おやすみ」と答えただけだった。
(おやすみのキスもしてくれないなんて……いったいどうして?)
いざ一緒に住み始めたら、二葉に女性としての魅力を感じなくなったのだろうか。
けれど、小説の翻訳ができることになったと話したときは、『好きだよ』と言ってくれた。
(まあ、『二葉のそういう向上心のあるところ』が好きだよって言ってくれただけで……女性として好きって言ったわけじゃなかったけど……)
「そうか。でも、普段決まった時間に帰るわけじゃないから、明日からは先に食べててくれ」
奏斗の言葉を聞いて、二葉はしゅんとなる。
「でも……」
「『でも』じゃない。二葉の体が一番大事なんだから」
奏斗に強い口調で言われて、二葉は仕方なく頷いた。
その晩、二葉はベッドの中で悶々としていた。
(奏斗さんがよそよそしい)
二葉の体を気遣ってくれているのだとはわかるが、それだけではないような気がする。
今日も先にお風呂に入るように言われた。それに、寝る前、彼は和室のコタツ机でパソコンと向き合って仕事をしていて、二葉が「おやすみなさい」と声をかけると、座ったまま顔を上げて「おやすみ」と答えただけだった。
(おやすみのキスもしてくれないなんて……いったいどうして?)
いざ一緒に住み始めたら、二葉に女性としての魅力を感じなくなったのだろうか。
けれど、小説の翻訳ができることになったと話したときは、『好きだよ』と言ってくれた。
(まあ、『二葉のそういう向上心のあるところ』が好きだよって言ってくれただけで……女性として好きって言ったわけじゃなかったけど……)