極秘の懐妊なのに、クールな敏腕CEOは激愛本能で絡めとる
「最近は父もずいぶん丸くなったんだ。コティリードンがいくつもの事業で成功して、日本だけでなく世界からも注目されるようになって、会社勤めがすべてじゃないってわかってくれたようだよ。それに、俺にとって二葉はかけがえのない人だってしっかり伝えておいたから、純粋に二人目の孫の誕生を楽しみにしてくれている」
奏斗の言葉を聞いて、二葉の心が軽くなった。
「そうなんだ。それならよかった」
「母には『もっと早く言ってくれれば、二葉さんがつわりで大変なときに、助けてあげられたのに』ってチクリと言われたけど」
「でも、奏斗さんがすごく助けてくれたから」
「そう言ってもらえると、嬉しいけど、俺としてはつわりで苦しんでいる二葉と代わりたかった」
「代わってもらえたらありがたいけど、そればっかりは無理ね」
二葉はクスッと笑った。奏斗も一緒に笑ったが、すぐに真顔になる。
「もし二葉が望むなら、二葉のおじいさんとおばあさんに、俺だけでも挨拶に行っていいんだよ」
奏斗に気遣わしげに言われて、二葉は目を伏せた。
奏斗に本心を打ち明けた日に、『祖父母ともケンカして音信不通』だと話して以来、祖父母の話題は避けてきた。
改めて聞かれて、二葉は小声で答える。
奏斗の言葉を聞いて、二葉の心が軽くなった。
「そうなんだ。それならよかった」
「母には『もっと早く言ってくれれば、二葉さんがつわりで大変なときに、助けてあげられたのに』ってチクリと言われたけど」
「でも、奏斗さんがすごく助けてくれたから」
「そう言ってもらえると、嬉しいけど、俺としてはつわりで苦しんでいる二葉と代わりたかった」
「代わってもらえたらありがたいけど、そればっかりは無理ね」
二葉はクスッと笑った。奏斗も一緒に笑ったが、すぐに真顔になる。
「もし二葉が望むなら、二葉のおじいさんとおばあさんに、俺だけでも挨拶に行っていいんだよ」
奏斗に気遣わしげに言われて、二葉は目を伏せた。
奏斗に本心を打ち明けた日に、『祖父母ともケンカして音信不通』だと話して以来、祖父母の話題は避けてきた。
改めて聞かれて、二葉は小声で答える。