極秘の懐妊なのに、クールな敏腕CEOは激愛本能で絡めとる
「はい。奥様からお聞きになったそうで、ぜひ二葉様にお会いしたいと」
佳乃の言葉を聞きながら、二葉は産婦人科で会った奏斗の姉のことを思い出した。知的な雰囲気の女性で、大槻ホールディングスの取締役部長と書かれた名刺をくれた。その彼女の夫が正輝なのだ。
「姉さんはちょくちょく実家に来てるらしいからわかるけど、どうして義兄さんまで……」
奏斗は呟くように言ってから、二葉の腰に手を回した。
「二葉、日を改めよう」
奏斗の突然の言葉に驚いて、二葉は彼を見た。
「え、どうして?」
「どうしてもだ」
奏斗は頑なな口調で言った。二葉は戸惑いながら言葉を発する。
「でも、奏斗さんのご両親に今日お伺いするって約束したし、ここまで来たのに」
「それでも、君に嫌な思いを」
させたくないんだ、という奏斗の声に被さるようにして、嫌みを含んだ男性の声が聞こえてきた。
「奏斗くん、いったいなにをしてるんだ? いつまで経ってもやってこないから、待ちくたびれたよ」
二葉が顔を向けたら、三十代後半くらいの男性が廊下を歩いてきた。縁なしの眼鏡をかけ、白いシャツにダークグレーのスーツを着た生真面目そうな雰囲気の男性だ。
「義兄さん、ご無沙汰してます」
佳乃の言葉を聞きながら、二葉は産婦人科で会った奏斗の姉のことを思い出した。知的な雰囲気の女性で、大槻ホールディングスの取締役部長と書かれた名刺をくれた。その彼女の夫が正輝なのだ。
「姉さんはちょくちょく実家に来てるらしいからわかるけど、どうして義兄さんまで……」
奏斗は呟くように言ってから、二葉の腰に手を回した。
「二葉、日を改めよう」
奏斗の突然の言葉に驚いて、二葉は彼を見た。
「え、どうして?」
「どうしてもだ」
奏斗は頑なな口調で言った。二葉は戸惑いながら言葉を発する。
「でも、奏斗さんのご両親に今日お伺いするって約束したし、ここまで来たのに」
「それでも、君に嫌な思いを」
させたくないんだ、という奏斗の声に被さるようにして、嫌みを含んだ男性の声が聞こえてきた。
「奏斗くん、いったいなにをしてるんだ? いつまで経ってもやってこないから、待ちくたびれたよ」
二葉が顔を向けたら、三十代後半くらいの男性が廊下を歩いてきた。縁なしの眼鏡をかけ、白いシャツにダークグレーのスーツを着た生真面目そうな雰囲気の男性だ。
「義兄さん、ご無沙汰してます」