極秘の懐妊なのに、クールな敏腕CEOは激愛本能で絡めとる
「ごめんね。この人、ほんとバカがつくぐらい真面目で堅物で。こういう状況でもないと、愛してるって言ってくれないんだもの」
正輝は真っ赤な顔で咳払いを繰り返した。
「嫌なことを言って本当にすまなかった。奈美から君に結婚したい女性がいるって……しかも妊娠してるらしいって聞いて……大槻ホールディングスに戻ってくるつもりなのかと勘ぐってしまったんだ」
奏斗は気を取り直すように大きく息を吐いた。
「それはありえませんよ。俺はコティリードンの仕事に誇りを持っていますし、まだまだやりたいことがたくさんあります。義兄さんたちは義兄さんたちの分野で、俺たちは俺たちの分野で、それぞれ誇れる仕事をしましょう」
奏斗が右手を差し出し、正輝はためらいがちに奏斗の手を握った。二人が握手をする様子を見て、奈美は「やれやれ」とため息をついた。
「これでようやく二人の関係が落ち着くのかしら。まったく夫と弟の板挟みだなんて、たまったものじゃないんだから。二葉さん、ありがとう」
奈美に礼を言われて、二葉は驚きつつ答える。
「いえ、私は別になにも――」
「そう? あなたのおかげで夫の毒気が抜けたんだけど。あなたとはいい姉妹になれそう。これからよろしくね」
正輝は真っ赤な顔で咳払いを繰り返した。
「嫌なことを言って本当にすまなかった。奈美から君に結婚したい女性がいるって……しかも妊娠してるらしいって聞いて……大槻ホールディングスに戻ってくるつもりなのかと勘ぐってしまったんだ」
奏斗は気を取り直すように大きく息を吐いた。
「それはありえませんよ。俺はコティリードンの仕事に誇りを持っていますし、まだまだやりたいことがたくさんあります。義兄さんたちは義兄さんたちの分野で、俺たちは俺たちの分野で、それぞれ誇れる仕事をしましょう」
奏斗が右手を差し出し、正輝はためらいがちに奏斗の手を握った。二人が握手をする様子を見て、奈美は「やれやれ」とため息をついた。
「これでようやく二人の関係が落ち着くのかしら。まったく夫と弟の板挟みだなんて、たまったものじゃないんだから。二葉さん、ありがとう」
奈美に礼を言われて、二葉は驚きつつ答える。
「いえ、私は別になにも――」
「そう? あなたのおかげで夫の毒気が抜けたんだけど。あなたとはいい姉妹になれそう。これからよろしくね」