極秘の懐妊なのに、クールな敏腕CEOは激愛本能で絡めとる
大企業の社長夫妻だから厳しい人たちだったらどうしよう、と不安だったが、義両親は二人とも穏やかで落ち着いた雰囲気だ。
そのとき、ドアがノックされた。
「失礼します」
佳乃がドアを開けて、クッキーと紅茶ののったワゴンを押して入ってきた。
「こちらはカフェインレスの紅茶とおからのクッキーですよ」
佳乃は言って、二葉の前にクッキーと一緒に白いティーカップを置いた。妊娠中の二葉を気遣ってくれたのだろう。
「ありがとうございます」
「車での移動は疲れなかったかい? まずはゆっくりお茶でも飲んでくれ」
智和に勧められて、二葉はもう一度礼を言った。熱い紅茶を飲んで、素朴な甘さのクッキーを食べると、ほんの少し緊張が和らいだ。
智和は紅茶のカップをソーサーに戻してから口を開く。
「しかし、正輝くんには困ったものだね」
智和の声には苦笑が混じっていた。どうやら玄関での四人のやり取りがここまで聞こえていたようだ。
「でも、最後は和解できた。彼女のおかげだよ」
奏斗が二葉に微笑みかけたので、二葉は照れて緩みそうになる頬を懸命に引き締めた。
「そうだな。まあ、私もいけなかった。跡取りは長男に……という思いがあったからな。だが、奏斗が退職して自分で会社を起こし、奈美が私の後を継ぎたいと考えていることを知って、私も考えを改めたのだ」
そのとき、ドアがノックされた。
「失礼します」
佳乃がドアを開けて、クッキーと紅茶ののったワゴンを押して入ってきた。
「こちらはカフェインレスの紅茶とおからのクッキーですよ」
佳乃は言って、二葉の前にクッキーと一緒に白いティーカップを置いた。妊娠中の二葉を気遣ってくれたのだろう。
「ありがとうございます」
「車での移動は疲れなかったかい? まずはゆっくりお茶でも飲んでくれ」
智和に勧められて、二葉はもう一度礼を言った。熱い紅茶を飲んで、素朴な甘さのクッキーを食べると、ほんの少し緊張が和らいだ。
智和は紅茶のカップをソーサーに戻してから口を開く。
「しかし、正輝くんには困ったものだね」
智和の声には苦笑が混じっていた。どうやら玄関での四人のやり取りがここまで聞こえていたようだ。
「でも、最後は和解できた。彼女のおかげだよ」
奏斗が二葉に微笑みかけたので、二葉は照れて緩みそうになる頬を懸命に引き締めた。
「そうだな。まあ、私もいけなかった。跡取りは長男に……という思いがあったからな。だが、奏斗が退職して自分で会社を起こし、奈美が私の後を継ぎたいと考えていることを知って、私も考えを改めたのだ」