極秘の懐妊なのに、クールな敏腕CEOは激愛本能で絡めとる
 それをどうにかこらえて、二葉は大きく息を吐き出した。彼女が落ち着いたのを見計らって、女性スタッフはドレスがたくさん吊された衣装室に二人を案内した。
 そこはとても広く、左側には白やピンク、水色やワインレッドなど、さまざまな色のドレスが、右側には華やかな色の着物がかけられている。
「わぁ……すごい……」
 そのきらびやかさに圧倒されて、二葉はため息を零した。
「お腹が苦しくないようなデザインのドレスもたくさんご用意しておりますよ」
 女性スタッフはマタニティ向けのドレスのコーナーに二人を先導した。マタニティ向けは数が少ないかと思ったが、思ったよりもたくさんのデザインがあった。シンプルなものから、レースやフリル、ビーズなどが使われたゴージャスなものまで、美しい純白のドレスを眺めているうちに、小さい頃の憧れが蘇ってくる。
(やっぱり……お姫様みたいなドレスを着たい)
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