極秘の懐妊なのに、クールな敏腕CEOは激愛本能で絡めとる
奏斗の言葉を聞いて、二葉はまさに目から鱗が落ちたような気持ちになった。
捉え方一つでこんなにも印象が変わるなんて。
かつて圭太郎に言われてへこんだことが、バカみたいに思えてくる。
「ありがとうございます」
「礼を言うのはこちらの方です。俺たちの仕事をそんなふうに評価してくれて、本当に嬉しいです」
奏斗は照れたような笑みを浮かべた。
「環境コンサルティングに進んだきっかけは、なんだったんですか?」
二葉の問いかけに、彼は紅茶を一口飲んでから答える。
「直接的なきっかけがあったわけではないんです。父が建設会社の……仕事をしていたので、俺も最初はそっちに進みました。でも、仕事をしていくうちに、ちょっと違うな、と思うようになって」
二葉は首を傾げて彼を見た。
「ちょっと違うな、ですか?」
「はい。建物を設計して建てる仕事もやりがいはあったんですが、古い建物を解体するときに、どうしてもリサイクルできない廃棄物が出たりするんです。これからはできるだけ資源を大切にしていかなければいけないのに……と思うと、なんの対策も講じようとしない父と、だんだん意見が対立するようになってしまって。もちろん父の言うように、コストを抑えてできるだけ利益を上げることも大切なんですが」
捉え方一つでこんなにも印象が変わるなんて。
かつて圭太郎に言われてへこんだことが、バカみたいに思えてくる。
「ありがとうございます」
「礼を言うのはこちらの方です。俺たちの仕事をそんなふうに評価してくれて、本当に嬉しいです」
奏斗は照れたような笑みを浮かべた。
「環境コンサルティングに進んだきっかけは、なんだったんですか?」
二葉の問いかけに、彼は紅茶を一口飲んでから答える。
「直接的なきっかけがあったわけではないんです。父が建設会社の……仕事をしていたので、俺も最初はそっちに進みました。でも、仕事をしていくうちに、ちょっと違うな、と思うようになって」
二葉は首を傾げて彼を見た。
「ちょっと違うな、ですか?」
「はい。建物を設計して建てる仕事もやりがいはあったんですが、古い建物を解体するときに、どうしてもリサイクルできない廃棄物が出たりするんです。これからはできるだけ資源を大切にしていかなければいけないのに……と思うと、なんの対策も講じようとしない父と、だんだん意見が対立するようになってしまって。もちろん父の言うように、コストを抑えてできるだけ利益を上げることも大切なんですが」