極秘の懐妊なのに、クールな敏腕CEOは激愛本能で絡めとる
奏斗は窓にもたれて外を眺めていたが、体を起こして二葉に歩み寄った。
「ルームサービスを頼んだんだ。俺がシャワーを浴びている間、二葉が退屈しないように」
「退屈だなんて」
「正直に言うと、二葉は紳士だと思ってくれていたのに、俺が狼の尻尾を見せたせいで、二葉が逃げ出さないか心配になったんだ。それで、足止めしようと思って」
奏斗がおどけた表情で言ったので、二葉は思わず「ふふっ」と笑った。
二葉が緊張しているのを気遣って、わざとおどけたことを言ってくれたのだろう。おかげで肩から力が抜けた。
「好きなものを食べて待ってて」
奏斗は二葉の頬に軽く口づけて、パウダールームに消えた。
二葉はダイニングテーブルの椅子に座って、籐製のカゴの中から、銀色の包装紙に包まれたチョコレートを一つ手に取った。包みを開けて、楕円形のチョコレートを口に入れる。カリッと噛むと、中のガナッシュが舌の上でとろりと蕩けて、ほんのりとシャンパンの味がした。
「わあ、おいしい」
ふと窓の方を見ると、外はすっかり暗くなっていた。
二葉は窓枠にちょこんと腰を乗せる。
「ルームサービスを頼んだんだ。俺がシャワーを浴びている間、二葉が退屈しないように」
「退屈だなんて」
「正直に言うと、二葉は紳士だと思ってくれていたのに、俺が狼の尻尾を見せたせいで、二葉が逃げ出さないか心配になったんだ。それで、足止めしようと思って」
奏斗がおどけた表情で言ったので、二葉は思わず「ふふっ」と笑った。
二葉が緊張しているのを気遣って、わざとおどけたことを言ってくれたのだろう。おかげで肩から力が抜けた。
「好きなものを食べて待ってて」
奏斗は二葉の頬に軽く口づけて、パウダールームに消えた。
二葉はダイニングテーブルの椅子に座って、籐製のカゴの中から、銀色の包装紙に包まれたチョコレートを一つ手に取った。包みを開けて、楕円形のチョコレートを口に入れる。カリッと噛むと、中のガナッシュが舌の上でとろりと蕩けて、ほんのりとシャンパンの味がした。
「わあ、おいしい」
ふと窓の方を見ると、外はすっかり暗くなっていた。
二葉は窓枠にちょこんと腰を乗せる。