極秘の懐妊なのに、クールな敏腕CEOは激愛本能で絡めとる
「おはよう、二葉」
 先に起きていたらしい奏斗が、二葉の頬にチュッとキスをした。
「おはようございます、奏斗さん」
 二葉はブランケットの中でもぞもぞと体を動かして、彼の方を向いた。その拍子に太ももに硬いものが当たって、奏斗が「うっ」と小さくうめき声を上げる。
「奏斗さん?」
「二葉、俺を刺激しないでくれ」
「えっ、私はなにも……」
 奏斗は二葉の額に彼の額をコツンと当てて、二葉の胸元に視線を落とした。
「無防備すぎる」
 彼の視線を追って目線を下げた二葉は、自分の胸が露わになっていて、悲鳴を上げた。
「きゃあぁっ」
 慌ててブランケットを目の上まで持ち上げる。
「今さら恥ずかしがるの? 昨日は全部俺に見せてくれたのに」
「も、なんてこと言うんですかっ」
 二葉の焦り声を聞いて、奏斗はくっくと小さく笑い声を立てた。
「二葉は本当にかわいい」
 奏斗はブランケットの中に潜り込むと、くるりと二葉の上になった。
 薄暗いブランケットの中に、二人だけで閉じ込められる。二人きりの世界。
(なんて幸せなんだろう)
「二葉」
 奏斗は二葉の額に、頬に、顎にキスを落とした。二葉はくすぐったくて目を細める。
「んもう、奏斗さん」
 唇を尖らせたら、啄むようにキスが落とされた。
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