極秘の懐妊なのに、クールな敏腕CEOは激愛本能で絡めとる
奏斗のことが載っていればいいのに。
その思いのまま画面をスクロールして……二葉は目を見開いた。
大槻奏斗という名前があったのだ。それも、〝最高経営責任者兼社長〟という肩書きの隣に。
「ええっ」
二葉はさらに画面をスクロールした。すると、何度もまぶたに蘇った男性の顔写真が現れた。キリッとした二重の目が印象的なクールな顔立ちのその人は、間違いなく奏斗本人だった。
(奏斗さんが……CEOで社長だったなんて……)
どうして教えてくれなかったんだろう。
さっきまで高鳴っていた胸は、今はギュウッと苦しく締めつけられていた。
ロンドンでの夜、二人でたくさん話をした。二葉は夢のことだけでなく、両親のことや元カレのことまで詳しく話した。
(奏斗さんはなにを話してくれただろう?)
父と同じ建設会社の仕事に進んだけれど、やりたいこととは違うと感じて、周囲に反対されながら辞めたことを明かしてくれた。
二葉も知っている有名な自然公園の整備に関わっていることを教えてくれた。
建設会社と協力して建てたいオフィスビルのことを話してくれた。
夢に向かって努力するのは大変だけどワクワクする、と共感してくれた。
けれど、会社のトップだということは一言も話してくれなかった。
その思いのまま画面をスクロールして……二葉は目を見開いた。
大槻奏斗という名前があったのだ。それも、〝最高経営責任者兼社長〟という肩書きの隣に。
「ええっ」
二葉はさらに画面をスクロールした。すると、何度もまぶたに蘇った男性の顔写真が現れた。キリッとした二重の目が印象的なクールな顔立ちのその人は、間違いなく奏斗本人だった。
(奏斗さんが……CEOで社長だったなんて……)
どうして教えてくれなかったんだろう。
さっきまで高鳴っていた胸は、今はギュウッと苦しく締めつけられていた。
ロンドンでの夜、二人でたくさん話をした。二葉は夢のことだけでなく、両親のことや元カレのことまで詳しく話した。
(奏斗さんはなにを話してくれただろう?)
父と同じ建設会社の仕事に進んだけれど、やりたいこととは違うと感じて、周囲に反対されながら辞めたことを明かしてくれた。
二葉も知っている有名な自然公園の整備に関わっていることを教えてくれた。
建設会社と協力して建てたいオフィスビルのことを話してくれた。
夢に向かって努力するのは大変だけどワクワクする、と共感してくれた。
けれど、会社のトップだということは一言も話してくれなかった。