極秘の懐妊なのに、クールな敏腕CEOは激愛本能で絡めとる
「おじいちゃんが思っていたよりお元気そうでよかったです。私はこれで失礼します。どうぞお大事になさってください」
「二葉ちゃん」
祖母は二葉に縋りつこうとしたが、祖父が吐き捨てるように言う。
「薄情者め! 二度と顔を見せるな!」
「おじいさん、なんてことを言うの」
祖父と祖母の声が聞こえたが、二葉はペコリと頭を下げてそのまま病室を出た。スタスタ歩いてナースステーションの前を抜けたが、祖母が追いかけてくる気配はなかった。
(あーあ……)
奏斗のことを祖母に相談したかったのに、祖父と言い争いになってそれどころではなくなってしまった。
(でも、お母さんのことを『あの女』呼ばわりするのは許せなかったんだもん……)
祖父は葬儀のときから……いや、両親の結婚に反対したときから、少しも変わっていなかったようだ。
怒りに寂しさと悲しさが混じり、二葉は下唇を噛みしめて病院をあとにした。
祖父の病院から帰宅してすぐ、産婦人科病院を調べて予約を取った。阿倍野区にある病院で、最新の設備が整っていて医師の数も多く、大阪市内でも人気の産婦人科らしい。
「二葉ちゃん」
祖母は二葉に縋りつこうとしたが、祖父が吐き捨てるように言う。
「薄情者め! 二度と顔を見せるな!」
「おじいさん、なんてことを言うの」
祖父と祖母の声が聞こえたが、二葉はペコリと頭を下げてそのまま病室を出た。スタスタ歩いてナースステーションの前を抜けたが、祖母が追いかけてくる気配はなかった。
(あーあ……)
奏斗のことを祖母に相談したかったのに、祖父と言い争いになってそれどころではなくなってしまった。
(でも、お母さんのことを『あの女』呼ばわりするのは許せなかったんだもん……)
祖父は葬儀のときから……いや、両親の結婚に反対したときから、少しも変わっていなかったようだ。
怒りに寂しさと悲しさが混じり、二葉は下唇を噛みしめて病院をあとにした。
祖父の病院から帰宅してすぐ、産婦人科病院を調べて予約を取った。阿倍野区にある病院で、最新の設備が整っていて医師の数も多く、大阪市内でも人気の産婦人科らしい。