婚約とは安寧では無いと気付いた令嬢は、森の奥で幸せを見つける
 それから数年後の事である。
 王家の血を引く者は居なくなり、また、ラタサ家をはじめとする強権派の貴族達も何故か非業の死を遂げていったこの国。
 災いと恐れた大臣達も政治と関わらなくなり、とって変わるように国民が政治の場に躍り出るようになった。

 今では民主主義が幅を利かせている。
 民衆達は、王政時代では叶わなかった権利を手にいれたのだ。

 ――時計の針は確かに進んだ。

 屋敷の窓から、青空の中を雄々しく飛び立つ鳩を見るサラタは、そっと呟いた。



 ――おさらばでございます、……あなた。



 ~fin~
< 34 / 34 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:1

この作品の感想を3つまで選択できます。

  • 処理中にエラーが発生したためひとこと感想を投票できません。
  • 投票する

この作家の他の作品

表紙を見る 表紙を閉じる
聖女として国を脅威から守り続けた少女。 しかしそれを疎んだ妹のと、それに騙された聖女の婚約者の王子は共謀して彼女を国から追い出してしまう。 蔑ろにする者達を見限り、隣国でその力を使う事を決めた彼女は、いつしかその国の人々から感謝される存在となる。 そして同じ頃、聖女を失った国は悲惨な目にあっていて――。
お調子令嬢は王子様の視線を奪う

総文字数/20,198

ファンタジー39ページ

表紙を見る 表紙を閉じる
「そうだ! 元々家格の低いお前が、俺に釣り合うはずが無い!! 惨めに捨てられるのがお似合いなんだッ!!!」 それまで己の婚約者だった少女を罵り上げた男は、当然だと言わんばかりに彼女を見下していた。 彼女は平穏を愛する者、ただそれを受け入れるしかない。 彼の言う通り、身分に差がある者同士では文句を付ける権利も無いのだ。 しかし、そんな彼女の為に立ち上がった男がいた。 彼女の従者として過ごした男は、孤児でありしがらみの無い立場であった為に、元婚約者の男を殴り飛ばしてしまったのだ。 事が終わった後、自ら家を離れる決心をする従者の男性を見送る事しか出来なかった彼女。 その夜に行われた学園の舞踏会に、どのような気持ちで向かったかなど誰に分かるはずも無い。 ただ一つ、それでも自身の平穏を貫いて行く事だろう。例え彼女を放っておかない者達が現れても……。
表紙を見る 表紙を閉じる
好き勝手しやがってっ、絶対に許さんぞ貴様ら!!!

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品をシェア

pagetop