辺境の貧乏令嬢ですが、次期国王の王妃候補に選ばれてしまいました
「いいの。ずっと試験のせいで追い詰められていたものね。私こそ、呑気な態度を取ってごめんなさい。辞退すればいいって思われても仕方がないわ」

 慰めるリティだが、エリーズが泣き止む気配はない。

 それどころかリティをぎゅっときつく抱き締め、声にならない声をあげて泣きじゃくる。

「あんなの……ただの八つ当たりです。私の力が足りていないだけなのに……」

「私も気遣いが足りていなかったわ。あなたを追い詰めたのは私のようなものよ」

「優しくしないで……」

「嫌よ。泣いている友だちがいたら、優しくするのは当然でしょう」

「もう友だちなんて言ってもらえる資格は……」

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