【書籍化】もふもふ聖獣と今度こそ幸せになりたいのに、私を殺した王太子が溺愛MAXで迫ってきます

(やったわ……!)

痛みからか叫び声をあげるマレーを見て確かな手応えを感じていた。
マレーは暴れ回り地震のように会場が揺れていた。
このままでは他の人達を巻き込んでしまう。
レオナルドも同じように思っているようだ。
グレイシャーはマレーの尻尾を押さえつけて動かないようにしている。


『許さぬっ、許さぬぞ……!一度ではなく二度までもっ』


レオナルドはマレーが暴れている隙に、剣で体を突き刺すとマレーの悲鳴が響き渡る。


「シュネー、もう一回がんばりましょう」

『ワンッ』


シュネーと共にありったけの力を込める。
剣の傷口から噴き出す黒い煙にレオナルドは顔を歪めている。
マレーの元に向かおうとすると金色の光を纏ったシュネーが突然、走り出す。


「シュネー!?」


シュネーはレオナルドの元へまっすぐに向かうと剣が刺さっている部分から金色の光を押し込むようにして噛み付いた。


『──ギャアアアアアアアァアッ!』


マレーの真っ黒な皮膚がブクブクと盛り上がり、体は真っ二つに避けていくのと同時に黒い煙は消えていく。
ドシンと大きな音を立てて倒れ込んだ黒い巨体を見て、フランチェスカは力が抜けてその場に座り込んだ。
レオナルドは剣を払うと鞘に仕舞い込む。
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