【書籍化】もふもふ聖獣と今度こそ幸せになりたいのに、私を殺した王太子が溺愛MAXで迫ってきます
「まさか、シュネーが……神獣フラム?」


フランチェスカがそういうとシュネーはいつものように『ワン』と吠えてフランチェスカの頬を舐めるようにして戯れついてくる。


『つまりはその毛玉とグレイシャーを潰せば、この国は終わりと言う訳だなぁ』


マレーの口元がニタリと笑った気がした。
そしてマレーがフランチェスカとシュネーを丸呑みしようと口を開いたのが見えたが、すぐに間に入るようにレオナルドが間に入るようにして剣を振るった。


「させるか……!」

「レオナルド殿下っ!?」

「フランチェスカ、隠れていろ!」


牙と剣が打つかり合う音が聞こえた。
グレイシャーもマレーの体に噛み付いている。
フランチェスカはシュネーを守るように抱きしめた。
しかしこのままではいけないとシュネーの名前を呼んだ。
シュネーもフランチェスカと同じ気持ちなのか力いっぱい鳴いた。

(もしかしたら治癒の力が効くのかもしれないわ。マレーはシュネーの力を恐れているのよ)

シュネーは準備ができたと言いたげに吠えた。
フランチェスカがマレーに向かって手を伸ばすと、いつも治療を行う要領で力を放つ。
それがマレーの皮膚に当たると焼け爛れるようにして傷がついた。
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