【書籍化】もふもふ聖獣と今度こそ幸せになりたいのに、私を殺した王太子が溺愛MAXで迫ってきます
(寂しい……家に帰りたい)

フランチェスカは毎晩涙を流していた。
日に日に食欲はなくなり、フランチェスカの体調も悪くなっていく。
それと同じようにシュネーも元気をなくしてグレイシャーの側で寝てばかりいるようになった。
フランチェスカ達を守るようにグレイシャーはずっと側にいて近づく者達を威嚇する。
誰も近づくことができずにグレイシャーに守られるようにして過ごしていた。

二週間後、隣国に公務に行っていたレオナルドがフランチェスカの部屋を訪れた。
誰かがフランチェスカの腫れた瞼と撫でたことでフランチェスカは目を覚ました。


「レオナルド、殿下……?」

「まさかこんなことになっていたなんて……すまない。フランチェスカ」


レオナルドと会えたことで久しぶりに息苦しさが消えたような気がした。
苦しげに眉を顰めているレオナルドがグレイシャーに寄りかかるようにして寝ているフランチェスカの手を取って祈るように両手で包み込むように握った。
レオナルドの手は震えていた。
フランチェスカは「どこか痛いのですか?」と、問いかけた。しかしレオナルドは静かに首を横に振るだけだった。


「苦しいのですか?治してあげたいけど、もうっ……私もシュネーも力を使えなくて……ごめん、なさいっ!」
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