【書籍化】もふもふ聖獣と今度こそ幸せになりたいのに、私を殺した王太子が溺愛MAXで迫ってきます
王都に来てから治療ばかりしていたため味方もおらず、近づいてくる令嬢に何度も嵌められているフランチェスカはいつ裏切られるかという恐怖に怯えて心を許せない。
根も葉もない噂は社交界に定着し始めてしまう。
『聖獣を無理矢理従わせている』
『レオナルドオ殿下を騙している悪女』
何故こんな噂が出回っているのかはわからないが、フランチェスカは『悪女』と囁かれるようになる。

(私、そんなことしていないのに……)

そんな時、フランチェスカを庇ってくれる令嬢が現れた。


「皆様、はしたなくてよ?惨めったらしいからおやめなさない」

「キ、キャシディ様……!」

「キャシディ様っ、わたくし達はこれで失礼いたしますわ」


フランチェスカを睨んでいた令嬢達は我先にと背を向けて去っていく。
まさかフランチェスカを庇ってくれる令嬢がいるとは思わずに驚いていた。
金色の髪は艶のある長い髪を靡かせて、緑色の瞳は透き通って見えた。
真っ白な肌と豪華な装飾が施された真っ赤なドレスを纏っているキャシディはビスクドールのように美しかった。
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