【書籍化】もふもふ聖獣と今度こそ幸せになりたいのに、私を殺した王太子が溺愛MAXで迫ってきます
目の前に揺れる白銀のサラサラとした流れるような毛並みと蒼瞳。
驚きに声を上げなかった自分を褒めてあげたいと思った。
グレイシャーは音もなく現れて草陰の中にいるフランチェスカの前に行儀よく座っているではないか。
(──グ、グレイシャー!?どうしてここに)
会場からはぼんやりと名前を呼ぶ声が聞こえてくる。
フランチェスカは辺りを見回して周囲に人がいないことを確認してからグレイシャーに話しかけた。
「グレイシャー、じゃなくてグレイシャー様、今すぐ会場にお戻りくださいっ」
しかしグレイシャーはフランチェスカの側に一歩足を踏み出した。
この時、フランチェスカと初対面であるはずのグレイシャーだが、何故か以前初めて会った時よりも距離が近い。
そのことが不思議に思ったフランチェスカだが、今はそのことを悠長に考えている暇はない。
グレイシャーに会場に戻るように頼むも、素知らぬ顔でフランチェスカから顔を背けてしまった。
グレイシャーの尻尾は左右に揺れている。
サラサラの毛並みに目が釘付けになる。
グレイシャーはフランチェスカを元気付けるためにこうしてよく尻尾を揺らしてくれていたことを思い出して、グッと涙を堪えるようにして唇を噛んだ。
驚きに声を上げなかった自分を褒めてあげたいと思った。
グレイシャーは音もなく現れて草陰の中にいるフランチェスカの前に行儀よく座っているではないか。
(──グ、グレイシャー!?どうしてここに)
会場からはぼんやりと名前を呼ぶ声が聞こえてくる。
フランチェスカは辺りを見回して周囲に人がいないことを確認してからグレイシャーに話しかけた。
「グレイシャー、じゃなくてグレイシャー様、今すぐ会場にお戻りくださいっ」
しかしグレイシャーはフランチェスカの側に一歩足を踏み出した。
この時、フランチェスカと初対面であるはずのグレイシャーだが、何故か以前初めて会った時よりも距離が近い。
そのことが不思議に思ったフランチェスカだが、今はそのことを悠長に考えている暇はない。
グレイシャーに会場に戻るように頼むも、素知らぬ顔でフランチェスカから顔を背けてしまった。
グレイシャーの尻尾は左右に揺れている。
サラサラの毛並みに目が釘付けになる。
グレイシャーはフランチェスカを元気付けるためにこうしてよく尻尾を揺らしてくれていたことを思い出して、グッと涙を堪えるようにして唇を噛んだ。