【書籍化】もふもふ聖獣と今度こそ幸せになりたいのに、私を殺した王太子が溺愛MAXで迫ってきます
全てを見透かされているような気がした。
グレイシャーとの思い出が溢れ出してしまい、フランチェスカはグレイシャーに思いきり抱きついた。

フランチェスカの小さな体はグレイシャーの白銀の毛並みに包まれて埋もれていた。
グレイシャーもフランチェスカが触りやすいようにか体を丸めてくれたようだ。
フランチェスカが鼻を啜りながら涙を堪えているとグレイシャーはペロリとフランチェスカの頬を撫でた。
懐かしい感覚に目頭がジンと熱くなる。
先程、グレイシャーとレオナルドと関わらないようにと決めたばかりなのに、こんな風にされたら我慢できなくなってしまう。
後悔もあり、フランチェスカの本音がポロリとこぼれ落ちた。


「あのね、グレイシャー。今日から私は男爵令嬢として慎ましく生きたいな。そして今度はシュネーを幸せにする。絶対に守りたい。そのためならなんだってするわ」

『……』

「レオナルド殿下には私じゃない他の誰かと幸せになるべきよ。そうすればもうレオナルド殿下に迷惑をかけることはない。それに愛する人に二度も殺されるなんてごめんだわ」
< 48 / 235 >

この作品をシェア

pagetop