【書籍化】もふもふ聖獣と今度こそ幸せになりたいのに、私を殺した王太子が溺愛MAXで迫ってきます
今、フランチェスカとシュネーは何の能力も持っていないということになっている。
それでも父と母はフランチェスカとシュネーを見捨てることなく「きっとフランチェスカとシュネーを受け入れてくれる人が現れるから大丈夫」と寛容な態度で受け入れてくれている。そんな両親には感謝している。
フランチェスカとシュネーの力を知っているのはマラキだけだ。

力がないことを理由に令嬢達もフランチェスカと仲良くしようとはしないし、この年になっても結婚の申し込みもない。
エディマーレ男爵家には後継ぎであるマラキがいる。
フランチェスカは『訳あり令嬢』として扱われているのは知っていたが、シュネーを守るためにそれでいいと思っていた。
社交界にも表舞台に顔を出すのも最低限だったフランチェスカだが、年齢的にもそろそろ婚約者は欲しいところだが、なかなかうまくいかない現実がある。


「どうしてこんなに素晴らしいフランチェスカお嬢様のことを見初めてくださらないのでしょう。私は納得できません!」

「ヤナ、大袈裟よ……!」

「いつも自分の身を犠牲にして周囲の幸せのことばかりで、私達はフランチェスカお嬢様に幸せになってもらいたいのです!」 

「ヤナ……」


ヤナの言葉にフランチェスカの胸がじんわりと温かくなる。
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