【書籍化】もふもふ聖獣と今度こそ幸せになりたいのに、私を殺した王太子が溺愛MAXで迫ってきます
ヤナにそう訴えかけるも納得できないようで眉を顰めている。
フランチェスカももう少し可愛らしいドレスを着て、まだ見ぬ素晴らしい令息と出会えればと思っていた。
しかしグレイシャーの体調がよくないと聞いて放っておくことなどできない。
フランチェスカにとって今でもグレイシャーは大切な存在だった。
グレイシャーはシュネーとフランチェスカを守ろうとしてくれてくれていた。
フランチェスカが疲弊していた時には寄り添ってくれた。
落ち込んでいたり泣いている時も顔を舐めて励ましてくれた。
レオナルドやグレイシャーがいなければフランチェスカはもっと早く潰れていただろう。


「旦那様と奥様にもフランチェスカお嬢様は絶対に遠慮をするからいつもの分まで贅沢をさせてくれと頼まれているのです!」

「私は十分、贅沢をしているわ」

「フランチェスカお嬢様は謙虚すぎます!」

「それにいくら派手で豪華なドレスを着ていたって内面は透けて見えてしまうわ。それになんの力も持たない田舎令嬢が気合い入りすぎだって馬鹿にされるだけよ」
< 76 / 235 >

この作品をシェア

pagetop