【書籍化】もふもふ聖獣と今度こそ幸せになりたいのに、私を殺した王太子が溺愛MAXで迫ってきます
(私、どこか変なのかしら?ヤナにもドレスが地味な分、メイクと髪型をしっかりしてもらったつもりだけれど)

フランチェスカは壁際に移動していたがジロジロと見られているような気がした。
たまには令嬢達と話してみようと思ったが、彼女達は気合いを入れていて戦闘モードである。

(今日は話しかけるのはやめておきましょう)

フランチェスカは笑みを貼り付けながら会場を移動していた。

他の令嬢達と違って、シンプルな薄水色のドレスはフランチェスカの魅力を上手く引き出していた。
ヤナが施してくれた艶やかなメイクと髪を綺麗にまとめていたフランチェスカは何故か注目を浴びていた。
王妃教育を受けていたフランチェスカは体に染み付いている洗練された美しい所作が無意識に出ているのだが、本人はそのことに気づいていなかった。

(どうしましょう……なんだか見られているような気がするし、予想外だわ)

すぐにグレイシャーを探しに行こうと思っていたフランチェスカだったが、何故か注目を浴びているこの状況では不可能だろう。
作戦を変更してシュネーを下ろしたフランチェスカは「シュネー、グレイシャーを探せる?」と小声で告げると、シュネーは元気よく中庭の方に走って行った。
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