一つの夜が紡ぐ運命の恋物語を、あなたと
どうして? 何故?
そればかりが頭の中をぐるぐると巡る。そんな考えを振り切るように、由依には由依の生活があるんだからと、自分に何度も言い聞かせた。
仕事は忙しい上に、祖母は毎日見舞いにくるように病院で煩く言っていて、毎日息を吐く暇もなかった。
そうしているうち三日経ち、四日経ち、由依と再会して一週間になっていた。まだたった一週間。そう思う反面、ずいぶん昔のように感じる。
土曜日の今日、疲労からかなり寝坊して、ベッドから起き上がったのは昼前。スッキリしないまま用意をすると、祖母の待つ病院に向かった。
祖母はいまだに自分を父だと思っている。違うと何度も喉元まで出掛かった。けれどまるで、父との関係をやり直しているような祖母の様子に、強く言うことはできなかった。
こんなとき、父に言われた"お前は優しすぎる"を身に染みて痛感する。相手の気持ちを考え過ぎてしまうのは、自分の悪い癖だと。
病院から帰ると、電話をかけるには遅くない時間だった。
部屋に戻り、立ったまましばらくスマホの画面を眺めた。"由依"と表示された画面は、しばらく経つと真っ暗になり、またボタンを押し表示させる、を繰り返した。
ようやく決心がつき、深呼吸すると画面をタップする。聞き慣れた呼び出し音と、自分の心臓の鼓動が重なっているようだった。
何度かコールが続いたあと、それは不意に途切れた。
『もしもし? 誰?』
向こうからその聞こえた声に、息を呑んでいた。
そればかりが頭の中をぐるぐると巡る。そんな考えを振り切るように、由依には由依の生活があるんだからと、自分に何度も言い聞かせた。
仕事は忙しい上に、祖母は毎日見舞いにくるように病院で煩く言っていて、毎日息を吐く暇もなかった。
そうしているうち三日経ち、四日経ち、由依と再会して一週間になっていた。まだたった一週間。そう思う反面、ずいぶん昔のように感じる。
土曜日の今日、疲労からかなり寝坊して、ベッドから起き上がったのは昼前。スッキリしないまま用意をすると、祖母の待つ病院に向かった。
祖母はいまだに自分を父だと思っている。違うと何度も喉元まで出掛かった。けれどまるで、父との関係をやり直しているような祖母の様子に、強く言うことはできなかった。
こんなとき、父に言われた"お前は優しすぎる"を身に染みて痛感する。相手の気持ちを考え過ぎてしまうのは、自分の悪い癖だと。
病院から帰ると、電話をかけるには遅くない時間だった。
部屋に戻り、立ったまましばらくスマホの画面を眺めた。"由依"と表示された画面は、しばらく経つと真っ暗になり、またボタンを押し表示させる、を繰り返した。
ようやく決心がつき、深呼吸すると画面をタップする。聞き慣れた呼び出し音と、自分の心臓の鼓動が重なっているようだった。
何度かコールが続いたあと、それは不意に途切れた。
『もしもし? 誰?』
向こうからその聞こえた声に、息を呑んでいた。