一つの夜が紡ぐ運命の恋物語を、あなたと
朝食を取り終え時間を見ると、十時を回ったところだった。ゆっくりと食事をしていたのに、思いの外早い時間だと思った。
そろそろチェックアウトするのだろうか。そのとき朝食代を支払って、その場で終わりにしよう。由依はそう考えていた。
まだお互い連絡先の一つも交換していない。もしかしたら大智も自分と同じように、もう二度と会うつもりはないと思っているのかも知れない。体にだって相性はあると聞くのだから、実際体を重ねてみて何か違うと感じた可能性だってあるのだから。
由依はぼんやりと空になった皿を見つめて、そんなことを考えていた。
「……由依? 疲れてる?」
並んでいたソファの横から大智の心配そうな声がする。それに弾かれるように頭を上げ大智に向く。
「そんなことは……。大丈夫です」
「そう? 昨日は無理させたかなって反省してたんだけど」
意味深な笑みを浮かべた大智の言葉に顔がカァッと熱くなる。
「えっ、あのっ」
由依が口をパクパクさせて言葉を詰まらせると、大智は楽しそうに笑う。それから自分の腕時計を持ち上げ、時間を確認していた。
「今日、このあとだけど……」
「は、はい!」
突然そう振られ、思わず姿勢を正す。それを見た大智はまたクスクスと笑っていた。
そろそろチェックアウトするのだろうか。そのとき朝食代を支払って、その場で終わりにしよう。由依はそう考えていた。
まだお互い連絡先の一つも交換していない。もしかしたら大智も自分と同じように、もう二度と会うつもりはないと思っているのかも知れない。体にだって相性はあると聞くのだから、実際体を重ねてみて何か違うと感じた可能性だってあるのだから。
由依はぼんやりと空になった皿を見つめて、そんなことを考えていた。
「……由依? 疲れてる?」
並んでいたソファの横から大智の心配そうな声がする。それに弾かれるように頭を上げ大智に向く。
「そんなことは……。大丈夫です」
「そう? 昨日は無理させたかなって反省してたんだけど」
意味深な笑みを浮かべた大智の言葉に顔がカァッと熱くなる。
「えっ、あのっ」
由依が口をパクパクさせて言葉を詰まらせると、大智は楽しそうに笑う。それから自分の腕時計を持ち上げ、時間を確認していた。
「今日、このあとだけど……」
「は、はい!」
突然そう振られ、思わず姿勢を正す。それを見た大智はまたクスクスと笑っていた。