一つの夜が紡ぐ運命の恋物語を、あなたと
最初にあるエントランスの照明は落とされていて、天井は夜のように暗かった。その代わり、壁や床一面には秋をイメージさせる色とりどりの映像が映し出されていて、別の世界のようだった。
「わあ……」
自分の知っている水族館とは全く違う、水槽と映像がコラボレーションした美しい光景に、由依は思わず声を上げる。
「……アリスが不思議の国を訪れたときも、こんな気持ちだったのかな」
辺りを眺めながら、ポツリと言ったのは大智だった。もちろん自分も知っている作品の内容を思い出し、映像を目で追いながら由依もポツリと返す。
「急がなきゃって、白いウサギが現れそうですね。でも大きくなったり、小さくなったりするのは困ります」
ちゃんと話が通じたことが嬉しいのか、大智はフフッと笑う。それから由依の耳元に近づくと、囁くように話しかけた。
「由依が赤の女王に裁判にかけられたら、僕が弁護するよ」
低く艶のある声が鼓膜を揺らす。ゾクリと背中を電流が走り、由依を刺激していた。その感覚を振り切るように、由依は大智を先へ促す。
「水槽の中、見ませんか?」
「そうだね」
余裕のある少し笑みを含んだ大智の声が返る。と同時に二人はゆっくりと歩き出した。
「わあ……」
自分の知っている水族館とは全く違う、水槽と映像がコラボレーションした美しい光景に、由依は思わず声を上げる。
「……アリスが不思議の国を訪れたときも、こんな気持ちだったのかな」
辺りを眺めながら、ポツリと言ったのは大智だった。もちろん自分も知っている作品の内容を思い出し、映像を目で追いながら由依もポツリと返す。
「急がなきゃって、白いウサギが現れそうですね。でも大きくなったり、小さくなったりするのは困ります」
ちゃんと話が通じたことが嬉しいのか、大智はフフッと笑う。それから由依の耳元に近づくと、囁くように話しかけた。
「由依が赤の女王に裁判にかけられたら、僕が弁護するよ」
低く艶のある声が鼓膜を揺らす。ゾクリと背中を電流が走り、由依を刺激していた。その感覚を振り切るように、由依は大智を先へ促す。
「水槽の中、見ませんか?」
「そうだね」
余裕のある少し笑みを含んだ大智の声が返る。と同時に二人はゆっくりと歩き出した。