新人洗濯係がのぞいた秘め事~王太子の秘密を暴いた先にあるのは溺愛か死か~
「でも、誰にも言ってはいけないし、知られてはならないよ。これは大変なことなんだ。今夜12時にまたここに来てくれないか。時計は君の宿舎にもあるよね?」
優しくささやかれ、リエーヌは顔が熱くなった。
「はい」
「じゃあ、また夜に。誰にも知られないようにね」
まるで秘密の逢瀬を約束したみたいだ。
リエーヌの胸は高鳴った。
* * *
夜になり、リエーヌは約束の時間に約束の場所でユリックと落ち合った。
2人はひそやかに移動する。
恋する人と一緒に居る緊張と秘密の行動による緊張で、心臓は破裂しそうに脈を打つ。
衛兵にも見つからないように気を付け、足音をたてないように王太子の寝室へと近付く。
扉の前にたどりつくと、うめき声が聞こえた。
思わずユリックを見る。
彼は指を唇の前に立てた。
2人で扉に耳をつける。
優しくささやかれ、リエーヌは顔が熱くなった。
「はい」
「じゃあ、また夜に。誰にも知られないようにね」
まるで秘密の逢瀬を約束したみたいだ。
リエーヌの胸は高鳴った。
* * *
夜になり、リエーヌは約束の時間に約束の場所でユリックと落ち合った。
2人はひそやかに移動する。
恋する人と一緒に居る緊張と秘密の行動による緊張で、心臓は破裂しそうに脈を打つ。
衛兵にも見つからないように気を付け、足音をたてないように王太子の寝室へと近付く。
扉の前にたどりつくと、うめき声が聞こえた。
思わずユリックを見る。
彼は指を唇の前に立てた。
2人で扉に耳をつける。