神殺しのクロノスタシスⅤ〜後編〜
「私は自分の決定に後悔はしていません。しかし…私の発言のせいで、兄上の面目を潰してしまいました」
「…」
「恐らく、今回『HOME』の刺客をルーデュニア聖王国に寄越したのは…その件が原因なのでしょう。もし条約が締結されていれば、アーリヤット皇国は条約の宗主国として、莫大な利益を手にすることが出来たはずですから」
…自信満々で持っていった儲け話を、他ならぬ妹に反対され。
それどころか、諸外国の代表が見ている前で、その儲け話をボロクソに貶され。
兄の面目は丸潰れ。
ただでさえ憎んでいる妹に、大恥をかかされた。
それでとうとう、積もり積もっていた憎しみが爆発。
『HOME』から刺客を送り込んだと…。
「恨みがあるのは私でしょうに。何故イーニシュフェルト魔導学院を狙うようなことを…」
「…恐らくは意趣返しでしょう。フユリ様は魔導師に対して好意的な考えをお持ちの方ですから…」
ルーデュニア国内有数の魔導師養成校である、俺達のイーニシュフェルト魔導学院を攻撃し。
フユリ様が「ご執心」な魔導師を虐殺してやろうと。
それに…ルーデュニア聖王国において、王冠を持たない影の王とも言える影響力を持つ、シルナのことを…。
…シルナをどうにかすれば、ルーデュニア聖王国の魔導師社会が大きく揺れると踏んで…。
更に言えば、常に護衛が厳しく目を光らせているフユリ様よりも。
脳天気にチョコ菓子を貪っているシルナの方が狙いやすい、という理由もあったんだろう。
そりゃそうだよな。
シルナなんて、早い話チョコに毒薬忍ばせて渡すだけで、あっさり始末出来そうだもん。
そんな様々な理由があって、ナツキ様は皇王直属軍『HOME』の軍人…ルディシア…を、ルーデュニア聖王国に…。
そして、イーニシュフェルト魔導学院に送り込んできたのか。
結果的にルディシアはこちら側に寝返り、事なきを得たが…。
一歩間違っていたら、今頃ルーデュニア聖王国とアーリヤット皇国の間で、戦争が巻き起こっていてもおかしくなかったんだな。
そう思うと、背筋が冷たくなる思いだ。
「…」
「恐らく、今回『HOME』の刺客をルーデュニア聖王国に寄越したのは…その件が原因なのでしょう。もし条約が締結されていれば、アーリヤット皇国は条約の宗主国として、莫大な利益を手にすることが出来たはずですから」
…自信満々で持っていった儲け話を、他ならぬ妹に反対され。
それどころか、諸外国の代表が見ている前で、その儲け話をボロクソに貶され。
兄の面目は丸潰れ。
ただでさえ憎んでいる妹に、大恥をかかされた。
それでとうとう、積もり積もっていた憎しみが爆発。
『HOME』から刺客を送り込んだと…。
「恨みがあるのは私でしょうに。何故イーニシュフェルト魔導学院を狙うようなことを…」
「…恐らくは意趣返しでしょう。フユリ様は魔導師に対して好意的な考えをお持ちの方ですから…」
ルーデュニア国内有数の魔導師養成校である、俺達のイーニシュフェルト魔導学院を攻撃し。
フユリ様が「ご執心」な魔導師を虐殺してやろうと。
それに…ルーデュニア聖王国において、王冠を持たない影の王とも言える影響力を持つ、シルナのことを…。
…シルナをどうにかすれば、ルーデュニア聖王国の魔導師社会が大きく揺れると踏んで…。
更に言えば、常に護衛が厳しく目を光らせているフユリ様よりも。
脳天気にチョコ菓子を貪っているシルナの方が狙いやすい、という理由もあったんだろう。
そりゃそうだよな。
シルナなんて、早い話チョコに毒薬忍ばせて渡すだけで、あっさり始末出来そうだもん。
そんな様々な理由があって、ナツキ様は皇王直属軍『HOME』の軍人…ルディシア…を、ルーデュニア聖王国に…。
そして、イーニシュフェルト魔導学院に送り込んできたのか。
結果的にルディシアはこちら側に寝返り、事なきを得たが…。
一歩間違っていたら、今頃ルーデュニア聖王国とアーリヤット皇国の間で、戦争が巻き起こっていてもおかしくなかったんだな。
そう思うと、背筋が冷たくなる思いだ。