授かり盲愛婚。 〜ハイスペ紳士とラグジュアリ一な一夜を過ごしたら、愛の結晶を宿しました。〜
知らない情報だった。
ずっと、祖父は滝脇家の嫡子だと思っていた。
だけど、嫡子は祖母の方であったこと。
若かった時は未熟ながら祖母とお店を切り盛りしていたこと、祖母が亡くなったことによって気力がなくなってしまったこと。
祖母を忘れられず、その気持ちが新しいものを買ったりお酒を嗜むことで紛らわしていたということを三枚に及んで書いてあった。
祖父にとって、祖母は全てだった……でも、それでも、祖母と切り盛りした大切なお店なら、なんで必死になってでも守らなかったのかと思ってしまう。
紛らわすことで苦しむ私たちはどうでも良かったんじゃないかと、思ってしまう。
言い訳ばかりの、反省文にしか見えない。
許せるわけないでしょ……そう思って閉じて封筒に入れようとした時、中に写真があるのに気づいた。