三日月が浮かぶ部屋で猫は ~新米ペットシッターは再会した初恋の彼の生涯専属を求められる~
「服は着せた方がいいのかな」
コーヒーを飲みながら、彼は聞いた。
「猫は寒さには弱いから、スフィンクスなら冬は着せた方がいいかもね。やっぱり個体によるけど」
「猫の服ってかわいいのが多くて迷うよ。これとか」
尚仁はタブレットを出して彼女に見せた。ピンクの花柄の猫用ドレスが映っていた。
「かわいい。フリルもたっぷりで」
「女の子だからこういうのがいいのかなあ、って」
「尚くんの女の子のイメージってこうなのね」
くすっと笑って見上げると、尚仁は顔を赤らめていた。
「なんか恥ずかしいな」
尚仁は慌ててページを変えた。
「猫のおもちゃなんて、どれだけあってもいいように思えてつい買っちゃうんだよね」
ケージの横の花瓶のようなものに猫じゃらしがたくさん刺さっていた。羽のついたもの、長いひもがついたものなど。
「私も実家が猫を飼ってたとき、そうだった」
まだ沙耶が子供のころのことだ。猫が好きになったのも、猫と家族同然に育ったからだ。
「ペットキャリーも、もっといいのがあるんじゃないかと思って探してるんだけど」
「体の大きさとかもあるし、車に乗せるならシートベルトで固定できるのがいいし。布製もプラスチック製もあるし、迷うよね」
言いながら、ふと疑問に思う。ネットで調べればすぐわかるようなことを、彼が調べずに聞いてくるだろうか。
「どうかした?」
「なんでもない」
調べたうえで聞きたいのかもしれないし、些細なことだ、と自分の中で流した。
「前に見たキャリーでかわいいのがあったよ」
と沙耶は彼のタブレットで検索してペットキャリーの画像を見せる。
「宇宙船みたいになってるの。かわいくない?」
「よし、買おう」
覗き込んだ尚仁の声ははずんでいた。
「決めるの早くない?」
コーヒーを飲みながら、彼は聞いた。
「猫は寒さには弱いから、スフィンクスなら冬は着せた方がいいかもね。やっぱり個体によるけど」
「猫の服ってかわいいのが多くて迷うよ。これとか」
尚仁はタブレットを出して彼女に見せた。ピンクの花柄の猫用ドレスが映っていた。
「かわいい。フリルもたっぷりで」
「女の子だからこういうのがいいのかなあ、って」
「尚くんの女の子のイメージってこうなのね」
くすっと笑って見上げると、尚仁は顔を赤らめていた。
「なんか恥ずかしいな」
尚仁は慌ててページを変えた。
「猫のおもちゃなんて、どれだけあってもいいように思えてつい買っちゃうんだよね」
ケージの横の花瓶のようなものに猫じゃらしがたくさん刺さっていた。羽のついたもの、長いひもがついたものなど。
「私も実家が猫を飼ってたとき、そうだった」
まだ沙耶が子供のころのことだ。猫が好きになったのも、猫と家族同然に育ったからだ。
「ペットキャリーも、もっといいのがあるんじゃないかと思って探してるんだけど」
「体の大きさとかもあるし、車に乗せるならシートベルトで固定できるのがいいし。布製もプラスチック製もあるし、迷うよね」
言いながら、ふと疑問に思う。ネットで調べればすぐわかるようなことを、彼が調べずに聞いてくるだろうか。
「どうかした?」
「なんでもない」
調べたうえで聞きたいのかもしれないし、些細なことだ、と自分の中で流した。
「前に見たキャリーでかわいいのがあったよ」
と沙耶は彼のタブレットで検索してペットキャリーの画像を見せる。
「宇宙船みたいになってるの。かわいくない?」
「よし、買おう」
覗き込んだ尚仁の声ははずんでいた。
「決めるの早くない?」