不滅のユースティティア。




───ガシャンッッ!!!


そばに置かれた土鍋を、私はおもいっきり地面に落とした。


作ってくれたんだろう、私のために。

食欲がない場合でも口にできるように、お粥にして。


ごめん、ごめん、ごめんなさい。

でもあれは嘘だって言ってほしかったの。



「…やっぱ哺乳瓶じゃねえと駄目か」


「なんでおばあちゃんが…っ、なんで私の家が……っ!!だれっ、どうしていつもいつも私たちばかりが変な目で見られてっ、どうして…っ、なんで……っ」



バンッ!!!

そして閉まっていたはずのドア、なぜか開く。



「………え…?」



なんで…?

どうしてドアが開いたの…?


そこには誰もいないし、この部屋には私たちだけ。

彼が魔法を使ったふうにも見えなかった。
むしろ彼自身も驚いている。



「遠隔操作、使えてんじゃねえか」


「………っ」



今のが……?

いまのが初期魔法とも呼ばれる、遠隔操作魔法…?

こんなタイミングで…?



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