クズで冷徹な御曹司は、キケンな沼です

「えーっと、部屋は3501室っと」


大きなマンション。エントランスの周りには、なにやら豪華そうな石が積み上げられ、壁になっている。

部屋番号を打って、体育館の扉のような大きなドアが自動で開く。そしてロビーへ。


「ここは……ホテル?」


見上げて首が痛くなりそうなほどの遠い天井。ヤシの木みたいな背の高い木が、何本も置かれてある。

床は大理石かな? 黒色と白色が、うまい具合に合わさって、ピカピカ光ってる。


「家賃って、いくらなんだろう……」


どうやら同居を提案したのは城ケ崎家の方らしく「費用は全て負担する」とのこと。

だけど、この豪華ぶり。ウチのような成金とは違って、城ケ崎先輩って本当にお金持ちなんだなぁ。


「お、着いたついた」


3501と書かれた部屋の前に来る。というか、この階って、この部屋しかなかったような……。


「階に一部屋だけって……どれだけ大きな部屋なんだろう? ってか、こういう部屋のことをなんていうんだっけ? えっと、」


そんな事を考えていた時だった。


ガチャ
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