クズで冷徹な御曹司は、キケンな沼です
いきなり部屋のドアが開く。

え、まさか城ケ崎先輩が直々にお出迎え⁉
そんなの嬉しすぎる!


と、目をハートにした私。
だけど、実際に目にしたのは……


「じゃあ、私そろそろ帰るからー。もう来るんでしょ? 例の婚約者」


髪の毛が綺麗にまかれてある、足の長い女性。短いスカート、若干着崩れた胸元。少し視線を上げると、首にあるアザがある。


「そう。もうそろそろ来るから、絶対会わないようにしてよー」

「はーい」


と女性が返事した時、私と目が合った。

すると女性は「あ、見つかっちゃった」と。悪びれることなく、一言だけ残して去って行った。


「え……なに? どういう事?」


女性が私の横を通った時、むわっと香ったのは……色気の香り。

しかも、その色気は、たった今さっき作られたかのような新鮮さがあって……。
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