イケメン御曹司は、親友の妹を溺愛して離さない


「依茉、やば……いい」

「え?」

「依茉、めちゃめちゃ可愛い」


 口元を手の甲でおさえている慧くんの頬が、ほんのりと赤く染まっている。


「そのドレスも、依茉のために作られたんじゃないかってくらい本当によく似合ってる」

「あっ、ありがとう」


 慧くんに褒めてもらえると、やっぱり嬉しい。


「けっ、慧くんも……すごくかっこいいよ」

「ほんと? 嬉しいなあ」


 今日の慧くんはネイビーのスーツをビシッと着こなし、いつもはおろしている前髪をアップスタイルにセットしている。


 いつもよりも更に大人っぽくて、素敵だ。


「それじゃあ準備もできたし。そろそろ行こうか、依茉」


 慧くんが差し出してくれた手に、自分の手を重ねる。


 わたしは彼にエスコートしてもらいながらリムジンに乗り込み、慧くんの実家へと向かった。


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