イケメン御曹司は、親友の妹を溺愛して離さない


 しばらく車に揺られ、慧くんの実家の豪邸に到着すると、大きな部屋へと通された。


 天井からつるされた、豪華なシャンデリア。

 真っ白な壁には、洋風の絵画。

 ドレスや高級スーツに身を包んだ紳士淑女たち。


「うわぁ、すごい……」


 まるで外国のお城のパーティーを思わせるような煌びやかな光景に、わたしは目を輝かせる。


「あっ、あの人。テレビで見たことがある」


 そこにはテレビで何度か見たことのある有名大企業の社長や、大御所俳優の姿もあった。


 あんな凄い人たちが家のパーティーにやって来るなんて……さすが一堂グループ。


 慧くんは小さな頃からずっとこんな世界にいるんだと、それを初めて目の当たりにしたわたしは身が縮こまってしまう。


 庶民のわたしがここにいるのは、場違いじゃないだろうかという思いに駆られる。


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