イケメン御曹司は、親友の妹を溺愛して離さない
「依茉」
慧くんが、わたしの肩を後ろからトントンと軽く叩く。
「大丈夫? 少し顔色が悪いよ?」
「ちょっと、緊張しちゃって」
「この前も言ったけど、笑って。それだけで、見た目の印象もけっこう変わるし。笑顔でいたほうが、自分の気持ちも上がるはずだから」
そうだ。笑顔……!
「依茉、いつも通りに。リラックスリラックス!」
慧くんに優しい笑みを向けられるとホッとして、わたしは自然と口角が上がる。
「うん。やっぱり依茉は、笑顔が一番だね。可愛い。あと、これ良かったら……」
慧くんが、オレンジジュースの入ったグラスを渡してくれる。
「ありがとう……美味しい」
わたしがオレンジジュースを、少しずつ口にしていると。
「慧さん」
40代から50代くらいの二人の男女が、慧くんの元へとやって来た。