イケメン御曹司は、親友の妹を溺愛して離さない
黒のスーツ姿の厳格な雰囲気の男性は、顔立ちが慧くんにそっくりで。
少しウェーブがかったミディアムヘアの隣の女性も、女優顔負けのとても綺麗な人だ。
セレブなオーラが全身から漂うこの方たちは、もしかして……。
「依茉、紹介するよ。この二人が、俺の父と母」
やっぱり、慧くんのご両親……!!
「慧さん。この方が、この前話していた例の……?」
「ああ。父さん、母さん。この子が高校のクラスメイトで、俺の彼女の西森依茉さんだよ」
慧くんの言葉に、ご両親の顔が揃ってわたしへと向けられ、心臓がドキッと大きく跳ねる。
「はっ、は、初めまして! けっ、慧さんとお付き合いさせて頂いている……西森依茉です!」
わたしは、ご両親へと向かって深々と頭を下げる。
「へぇ。あなたが、慧さんの彼女……」
わたしが頭を上げると、慧くんのお母さんの見定めるようなあからさまな視線が刺さる。