イケメン御曹司は、親友の妹を溺愛して離さない


 委員の仕事を終えて、わたしは三原くんと一緒に昇降口まで歩いてきた。


「うわ。雨、降りそう……」


 ローファーに履き替え外に出ると、さっきまで晴れていたはずの空は分厚い灰色の雲に覆われている。


「朝のテレビの天気予報で、雨降るって言ってなかったから。わたし、傘持ってきてないや」

「西森さんって、電車通学だっけ?」

「うん。そうなの」


「学校から駅までって、歩くとけっこう距離あるよね?」

「15分くらいかな」

「途中から雨降ってきたら、大変だよね……そうだ。もし良かったら、家までうちの車で送るよ」


 え!?


「もうすぐ迎えの車が来ると思うから……あっ、来た来た」


 昇降口から目と鼻の先にある正門の前に、ちょうど白の高級車が止まった。


 
< 88 / 295 >

この作品をシェア

pagetop