イケメン御曹司は、親友の妹を溺愛して離さない
委員の仕事を終えて、わたしは三原くんと一緒に昇降口まで歩いてきた。
「うわ。雨、降りそう……」
ローファーに履き替え外に出ると、さっきまで晴れていたはずの空は分厚い灰色の雲に覆われている。
「朝のテレビの天気予報で、雨降るって言ってなかったから。わたし、傘持ってきてないや」
「西森さんって、電車通学だっけ?」
「うん。そうなの」
「学校から駅までって、歩くとけっこう距離あるよね?」
「15分くらいかな」
「途中から雨降ってきたら、大変だよね……そうだ。もし良かったら、家までうちの車で送るよ」
え!?
「もうすぐ迎えの車が来ると思うから……あっ、来た来た」
昇降口から目と鼻の先にある正門の前に、ちょうど白の高級車が止まった。