イケメン御曹司は、親友の妹を溺愛して離さない


「分かってるなら、怜央が心配するようなことするなよ」

「ごっ、ごめんなさい」


 そうだ。わたしってば、うっかり……。


「さぁ、西森さん。先輩は放っておいて、早く行こう。送ってくよ」


 三原くんがわたしの左の手首を後ろから掴み、グイッと引っ張ってくる。


「えっと、三原くん。やっぱりわたし……」

「はあ? 送ってくって、そんなの許せるわけねぇだろ」


 一堂くんが、三原くんが掴んでいるほうとは逆のわたしの右手首をがしっと掴む。


「依茉が三原と一緒にいるのを見るだけで、なんか無性に腹が立つんだけど」

「腹が立つって。一堂センパイには、西森さんの他にも彼女がいるのに。なんか勝手ですね?」


 三原くんが、一堂くんのことを鼻で笑う。


「西森さんだって、たまには僕と話したり、他の奴と一緒に帰ったりしても別にいいじゃないですか。だって、一堂センパイと同じでしょう?」


 普段は優しいはずの三原くんが、珍しくトゲのある言い方をしている。


「三原……お前、さっきから何が言いたいの?」

「僕はセンパイと違って、西森さんのことだけが好きですから」


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