天帝の花嫁~冷徹皇帝は後宮妃を溺愛するがこじらせている~
 でも、たしかに華蓮が疲れているのは事実だ。子どもたちを乳母に預けて、二人でゆっくり眠るという選択もできるが、俺も父親だ。ここは俺が折れてやろう。

「翔紫の言う通り、俺がいない方がよく眠れるだろう。今日は外廷で寝るよ」

「ごめんなさい、雲朔」

「大丈夫、ゆっくり休むといい。また明日」

「また明日も来るのかよ」

 翔紫がいちいち突っかかってくるので、翔紫をひょいっと持ち上げる。

「おい、子ども扱いすんなよ! 降ろせよ!」

 どこからどう見ても子どもなのに、むしろ幼児なのに、一丁前に虚勢を張っている。

「翔紫、父がいない間、華蓮を頼むぞ」

 翔紫を上に掲げながら、真剣な目で言う。

「……当たり前だ。死んでも守る」

「いや、それはやめて」

 華蓮が冷静に突っ込む。母としては、子どもを命懸けで守りたいと思うものだが、子どもとて、母を命懸けで守りたいのだ。
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