彼は高嶺のヤンキー様10(元ヤン)







「被害者って、被害の届けが受理された場合に発生するもんでしょう?」
「テメー!!檜扇未子とその祖母の力で、事件化してないことを良いことに、調子に乗ってんじゃねぇーぞ!!?」
「蓮クンこそ、態度を改めた方がいいよ。」
「なんだと!!?」
「未子伯母さんとそのおばあ様がどういうお方か知ってて、俺に生意気な口聞いてるの?」
「関係ねぇよ!!どんな相手だろうが、龍星軍の縄張りで悪事働きゃ、制裁するだけだ!!」
「あははははは!!お前馬鹿かよー!?日本の国家を敵に回して勝てると思ってんのかぁ~!?」
「あいにく、俺はバカだからマジでやるぞ。半殺しにしてやるよ・・・!!」







2つほど低い声で言えば、ゴミクズ野郎の顔から笑みが消える。








「後悔するぞ、クソガキ。」








真顔で言う相手に、私も真顔で答える。









「自己紹介のつもりか、極悪人。」









そこで部屋の扉が開く。
それで私達の会話は中断される。
入ってきたのは、私達をさらった男達だった。
順番に、静かに部屋には行ってきたのだが――――――――――





(え!?)





一番最後に入ってきた人物に、目が釘付けになった。







(ヘルメットマンさん!!?)







最後に部屋には行ってきたのは、フルフェイスのヘルメットを着けた男。







「ヘルメットマンさん・・・?」

「キャン!キャン!」







その手にはなぜか、小型犬を抱えていた。







(なぜ犬を連れてるの・・・・・!?それも1匹だけ・・・!?)

・・・私達を襲わせるなら、もっと獰猛な犬種を選ぶはず。

(あんな可愛いチワワ一匹を、何のために連れて来たの?)







私の疑問は、ほどなくして解決をする。
フルフェイスのヘルメットを着けた男が側にあった機会を指さす。





「はい!」





それで、私をさらった男の一人が機械に近づく。
そして、機会を触り始めた。






ピー!ギガガガガ!!

(動いた!?)






どうやら、機械を起動させたようだった。
思わず、高野舟槙(こうや しゅうま)と顔を合わせる。
高野舟槙(こうや しゅうま)は無言で首を振り、わからないとジェスチャーしてきた。








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