彼は高嶺のヤンキー様10(元ヤン)
「やめろー!!やめろやめろ!!俺を殺す気か!!?」
「おい!!やめろ!!舟槙(しゅうま)をどうする気だ!!?」
「いやだいやだ!!助けて!!死にたくない!!助けて!!助けて―――!!」
そいつは、高野舟槙(こうや しゅうま)は殺されて当然の人間だけど、こんなところで死なれちゃ困る!!
(罪を償わせないで、死なせるわけにはいかない!!)
「やめろ!!殺すな!!高野舟槙(こうや しゅうま)を離せ!!」
「そうだよ!!離してくれよ!!なんでこんなことするんだよ!?やめてくれよ!!」
「聞こえねぇのか!!?高野舟槙(こうや しゅうま)を離せって言ってんだろうがっ!!シカトすんじゃねぇ!!」
「うわああ!!いやだ!助けて!お願い!何でもするから許して!!殺さないで!!」
暴れる高野舟槙(こうや しゅうま)を抑えながら、どこからか持ってきた机を踏み台にして、小型犬を入れた、大きく口の開いた場所へと暴れるゴミクズ野郎を近づけていく。
「助けて!!助けて!!助けて蓮クン!!凛道蓮ク――――――ン!!!」
数人で抱え、いよいよ機会に入れようとする。
そこで私の方がキレた。
「―――――――テメーらいい加減にしやがれ!!!高野舟槙(こうや しゅうま)を離さねぇと、ブチ殺すぞっ!!?」
ドスを聞かせて怒鳴る。
ガンッ!!
私の声に続くようにならされた音。
フルフェイスのヘルメットを着けた男が、鉄パイプで機械の側面を叩いた音だった。
途端に、男達の動きが止まる。
そして、踏み台から高野舟槙(こうや しゅうま)を抱えながらおろした。
機械から遠ざけ始めたのだ。
(諦めてくれた!?)
「ひっ!ひっ!ひいぃいい!!」
「おい!!高野舟槙(しゅうま)!!大丈夫か!!?」
「た、助かったんだよね!?俺、助かったんだよね!?助かっ――――――」
ドサ!!
「痛てぇ!!」
騒ぐゴミクズ野郎を、私の隣に投げ落とす誘拐犯達。
「痛いだろう!?何が目的なんだ!?金か!?身代金なら、言い値を払ってやるから、俺達を解放しろ!!」
高野舟槙(こうや しゅうま)の発言に、誘拐犯達はにやにやと笑いだす。
「くっくっくっ・・・」
「へへへ・・・」
「ひっひひ・・・」
中には、声を押し殺して笑う者までいた。