彼は高嶺のヤンキー様10(元ヤン)
「何がおかしい!?何が、お、おかしいんだよ!?」
「落ち着け、高野舟槙(こうや しゅうま)!!おい!お前らの目的はなんだ!?なぜ、こんなバカな真似をする!!?」
セクハラ野郎をなだめながら、総長モードで問いただす。
すると、フルフェイスのヘルメットを着けた男が近づいてくる。
「うわああああ!!く、来るな!!」
「落ち着け、高野舟槙(こうや しゅうま)!俺がいる!!」
そう伝えれば、私の陰に隠れるように体を移動させるゴミクズ野郎。
(お前、なんだかんだ言いつつ、動けるじゃねぇーか!?)
それに若干イラッとしながら、敵の出方をうかがう。
近づいてきたフルフェイスのヘルメットを着けた男は、しゃがみ込むと私の顔をのぞき込んでくる。
(くそ!この距離じゃ、素顔がわからない!それ以前に、ヘルメットの性質上、見える事は出来ないんだけどね!!)
そう思った時だった。
フルフェイスのヘルメットを着けた男は立ち上がると、無言で私を指さす。
私を指さした後で、チワワをミンチ状態にした機械を指さした。
「っ!!?」
(まさか!?)
その動きで、1つの可能性が浮かぶ。
(嘘でしょう!!!?)
そう思った時には、誘拐犯達が私を取り囲んで――――――――抱え上げていた。
「テメーら!!?」
「蓮クン!!」
(今度は私に脅しをかける気!!?)
いや、これ本当に脅しか?
(まさか、殺す気じゃ―――――――――――――――――!!?)
「おい!蓮クンをどうする気だ!?その子は檜扇財閥の、檜扇二三人の実子で、檜扇湖亀様のドナーなんだぞ!!?」
「って!?俺は16だから、ドナーにはなれねぇーて言ってるだろうが!!?」
「やめてくれ!蓮クンを、その子を殺さないでくれ!!」
「はあ!?やっぱりこの流れだと、僕は殺される方向か!?」
「当たり前だろう!!?何のんきなこと言ってんだ!!?なに今更驚いてんの!!?そうだろう、この流れなら!!!」
〔★凛は天然だった★〕