彼は高嶺のヤンキー様10(元ヤン)
「ブレーカーが落ちたのか!?」
「誰か確認して来い!」
「ああ、見に行ってくる!」
そう言って、私を捕まえているうちの1人が私から身体を離す。
すると、それに合わせて室内が明るくなった。
同時に、大きな音と鋭い罵声が響き渡った。
バーン!!
「動くな!!警察だ!!!」
「警察だ!!大人しくしろ!!」
「えっ!?」
(警察!!?)
その言葉の意味を理解した時、真っ暗になった室内が再び明るくなる。
逆さの視界に映ったのは、制服姿の大勢の警察官達だった。
「な、なんで警察が!!?」
「どうしてバレた!?」
「見つからないはずなのに!?」
(助かった!!)
今度こそ、安心した瞬間、視界にそのお方が映った。
「瑞希お兄ちゃん!!?」
警察官達の中に、私の愛しいお方がまじっていた。
私の声に、瑞希お兄ちゃんの表情が険しくなる。
そして、俊敏な動きでこちらにかけよると――――――――――
「ガキを離せ!!」
ドス!
「ぐあ!?」
バシ!
「ぎゃあ!?」
メキ!
「ぐへ!?」
バキ!
「ぶえ!?」
ゴキ!
「へあ!?」
あっという間に、私を拘束している誘拐犯達を仕留めてしまった。
それも1人一撃で♪
〔★誘拐犯は制圧された★〕
誘拐犯から解放されたことで、逆さの視界も元に戻る。
「瑞希お兄ちゃん!!!来てくれたんですね!!?」
上半身が機械の中にある私を、引っ張り出す相手に問えば、低い声で言われた。
「薬でも盛られたか?」
「え!!?」
そこで気が付く。
「声が違う!!?」
瑞希お兄ちゃんの声じゃない!!
でも、顔は同じ――――――――――・・・・・!?
「俺とアイツを間違えるようじゃ、真のブラコンとは言えねぇぞ?」
「ヘルメットマンさん!!!?」
そこにいたのは、瑞希お兄ちゃんと同じ顔を持つ人。
私を助けてくれたのは、ヘルメットマンさんこと、檜扇柊護さんだった。
「うああああああああああああああああああ!!!間違えたっ!!!!ごめんなさい瑞希お兄ちゃ――――――――――――――ん!!!」
〔★凛の見間違い、凛に1000のダメージを与えた★〕