彼は高嶺のヤンキー様10(元ヤン)








「またまたぁ~!凛先輩が、凛道ガールの中でも、2号さんを特別扱いしてるのは見ててわかってるっすよ!!で!?凛先輩どこっすか!?」
「ち、違います!か、彼女とか――――――――誤解です!凛君がそう言ったんですか!?」
「それを聞くためにも、凛先輩の居場所を教えて下さいよ~♪待ち合わせしてるんじゃないんすか!?同じ学校なんだから~!?」
「え!?違いますよ!凛君は、東山高校の生徒じゃないです!」
「はあ!?ここ数日、東山高校の制服を着た凛先輩が、東山高校に出没してる目撃情報があるんすけど!?つーか、隠す理由は何なんすか!?」
「えっ!?凛君、うちの高校に出入りしてるんですか!?」
「あん!?知らないんすか!?」
「今、初めて聞きました・・・。」
「はぁあ~!?ガセネタか!?いや、確実に裏門周辺で見たって聞いたけど、2号さんが言うなら違うのか・・・!?」
「あ!?でも、今日・・・・・今さっきまで、凛君はここにいました。」
「なんだよ!!やっぱりいるじゃないっすか!!どこにいるんすか!?」
「あ、それが・・・知らない人のバイクに乗って、あっちに行っちゃいまして・・・」
「はあ!?彼女置き去りとか良くないっすよ!!そうだ!!俺が凛先輩の元まで、2号さんを届けてあげますよ!!そうしましょう!!」
「へ!?いえ、あの・・・」
「ほらほら、荷物貸して!!メットかぶって!!俺のケツに――――――後ろに乗って下さい!!」
「あ、あの!ちょっと―――――――――!?」








身体の大きな年下にあらがえず、カバンを取られ、されるがままになってしまう私。
気づけば、少年の原付の後ろに乗っていた。








「あ、あの!神楽坂君、私、自分のカバンは自分でカバンを持つので~!」
「2号さん!凛先輩はどっちに行ったんですか!?」
「あの、カバンを返し~!」
「早くしないと見失っちまう!!あんた、凛先輩に会えなくて良いのかよ!?」
「!?」



―凛先輩に会えなくて良いのかよ!?―

(凛君に―――――――――――)




「この道を、まっすぐ直進していきました。」
(会いたい。)








あらがえなかった。
反射的に、凛君が去って行った方角を教えていた。










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