彼は高嶺のヤンキー様10(元ヤン)
「檜扇さん!?」
「邪魔すんな!!凛先輩、殺されるって言ってんだぞ!?」
「警察が来てから行動に移す。」
「それじゃあ手遅れだボケ!!」
「テメーは数秒も待てない甘ったれのガキかよ?」
「はあ!?なんだと!?」
「檜扇様!!」
不意に、背後から人の声と足音がした。
思わず、私と神楽坂君が振り返る。
「え!?」
(おまわりさん!?)
いたのは、武装した大量の警察官だった。
「な!?なんだよ、このポリ!?」
「俺が呼んでやった警察共だ。」
「檜扇様!!」
たくさんいる警察官の家の1人、一番年配で明らかに身分の高そうな人が真田さんのそっくりさんの前まで行くと敬礼した。
「檜扇様、ご無事で何よりです!!精鋭を引き連れてまいりました!!」
「ご苦労さん、西村署長。」
「「署長!?」」
檜扇柊護さんにぺこぺこしているのが、警察のトップ!?
驚く私達をよそに、落ち着いた口調で真田さんのそっくりさんは言う。
「聞けよ、西村署長。ガキが拉致られて、この建物の中の精肉機で殺されかけてる。」
「放せコラ!!放しやがれ!!」
檜扇柊護さんの言葉に合わせるように、凛君の怒声が続く。
「クソ共放しやがれ!!後で百倍返しするぞ!!?」
それだけでもびっくりなのに、凛君ではない別の声が上がる。
「柊護だろう!!?お前、柊護だろう!!?なんでこんなことするんだよ!?」
「「え!?」」
(柊護って、檜扇柊護さんのこと!?待って!今彼は――――――――)
「檜扇柊護は、俺らと一緒だぞ!!?何言ってんだ!!?」
「そうだよね・・・?」
神楽坂君の言葉に同意すれば、謎の声はさらに叫ぶ。