彼は高嶺のヤンキー様10(元ヤン)
「檜扇さん!?」
「まだだ。」
「何がまだだ、コラ――――――!!?凛先輩死ぬだろうっ!!?」
「離して!!凛君が、凛君が!!」
「まだだ。」
痛いほど、檜扇柊護さんが私の身体を押さえつける。
「早くしてください!!凛君が殺される!!」
「ふざけんな!!僕は――――――――俺は!!絶対に死なねぇ!!死んでたまるかっ!!」
「凛君が死んだら、私生きていけない!!」
「今すぐミンチにするのをやめないと、皆殺しじゃ済まねぇぞ!!?」
「お願いだから、助けに行かせて――――――――――――!!!」
「クソッたれ共―――――――!!!テメーら全員地獄に落ちやがれっ!!!!」
「今だ!!」
檜扇柊護さんが叫ぶ。
ギガガガガ・・・・・!!
それに合わせて檜扇柊護さんがスマホ画面をタッチすれば、凛君がいる部屋の電気が消えた。
パチン!!
「警官共、突入しろ!!」
「はい!!突入――――――――!!」
「「「「「「「「「「はい!!!」」」」」」」」」」
「「え!?」」
声をそろえて叫んだ私と神楽坂君を突き飛ばすと、犯行現場に突入する檜扇柊護さんと警察官の皆さん。
バーン!!
「動くな!!警察だ!!!」
「警察だ!!大人しくしろ!!」
その声に合わせて、真っ暗になった室内が、再び明るくなる。
ドスの効いた声でおまわりさん達が言えば、室内にいる犯人達が驚きの声を上げる。
「な、なんで警察が!!?」
「どうしてバレた!?」
「見つからないはずなのに!?」
(モブはどうでもいい!!凛君はどこ!?)
「凛君!!」
「あ!?抜け駆けすんなよ、2号さん!!」
おまわりさん達をかき分けて室内に向かえば、後ろから神楽坂君に怒られる。
でも、それどころじゃない!!
(凛君の安否を確認しなきゃ!!)
「瑞希お兄ちゃん!!?」
「凛君!?」
好きな人の声がした。