腹黒御曹司の一途な求婚
「大丈夫?久高くん……」
「あー……うん……」
(さっきからずっと、それしか言ってないんですけど!)
レストランを出て、地上へ降りるエレベーターを待っている間、ふらつく久高くんの体を支えながら試しに訊ねてみると、もう十回くらいは聞いたであろう生返事が返ってきた。
初めからよく飲むなぁとは思っていたけれど、特にメインのステーキが供された辺りからは顕著で、大丈夫なのかな……?と密かに心配していたりもした。
でも、お酒に強いのかな?と思うだけで止めなかったのだ。
その結果がコレ……。
いつの間にか一人でワインボトルを開けてしまっていて、久高くんは見事にお酒に呑まれていた。
食後のコーヒーが出てくる頃にはもう舟を漕ぎ出していて、眠りという名の大海と陸地(げんじつ)を行き来していた。コーヒーは当然飲んでいない。
なんとかストローで水を飲ませてあげると、意識がほんの少し浮上したらしい。
相変わらず顔は真っ赤で目はトロンとしていたけど、なんとか歩けるまでには回復してくれた。
お会計は、久高くんが私の話を聞かないまま、カードで支払ってしまった。まあ、お支払いについて席であれこれ問答するのはみっともないので甘んじることにしたけれども。
あとで絶対自分の分は払わなきゃと使命感を燃やしていると、チンとチャイムが鳴ってエレベーターの扉が開いた。
「あー……うん……」
(さっきからずっと、それしか言ってないんですけど!)
レストランを出て、地上へ降りるエレベーターを待っている間、ふらつく久高くんの体を支えながら試しに訊ねてみると、もう十回くらいは聞いたであろう生返事が返ってきた。
初めからよく飲むなぁとは思っていたけれど、特にメインのステーキが供された辺りからは顕著で、大丈夫なのかな……?と密かに心配していたりもした。
でも、お酒に強いのかな?と思うだけで止めなかったのだ。
その結果がコレ……。
いつの間にか一人でワインボトルを開けてしまっていて、久高くんは見事にお酒に呑まれていた。
食後のコーヒーが出てくる頃にはもう舟を漕ぎ出していて、眠りという名の大海と陸地(げんじつ)を行き来していた。コーヒーは当然飲んでいない。
なんとかストローで水を飲ませてあげると、意識がほんの少し浮上したらしい。
相変わらず顔は真っ赤で目はトロンとしていたけど、なんとか歩けるまでには回復してくれた。
お会計は、久高くんが私の話を聞かないまま、カードで支払ってしまった。まあ、お支払いについて席であれこれ問答するのはみっともないので甘んじることにしたけれども。
あとで絶対自分の分は払わなきゃと使命感を燃やしていると、チンとチャイムが鳴ってエレベーターの扉が開いた。