社内捜査は秘密と恋の二人三脚

「終わったのね。お疲れ様。たまにこれからもここへ来ると、これからもあなたに……鈴村さんと偶然会えたりするかな?」

 顔も上げず呟く私に、辛そうな彼の声が聞こえた。

「……里沙」

「ごめんなさい、独り言だから……良かったわね、とりあえずお仕事の目的は達成出来て。関係者以外は誰にも知られずうまくいったじゃない。私もあなたを忘れてあげればいいのよね」

「里沙、やめろ」

「何か間違ってる?だってそうでしょ?私だけずっとあなたの名前も知らなかった。一番近くにいたつもりだったけど、結局利用されてただけ?」

 一人蚊帳の外だったかもしれないという悲しみで、次から次と出てしまう言葉を制御することが出来なかった。寂しかった。彼を忘れたくなかった。それどころか……。
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