社内捜査は秘密と恋の二人三脚
「じゃあ、後で連絡して下さい。私は先に戻ります」
そう言って、カートを外に出そうと引っ張ったら、彼が手を上から押さえてきて代わりに持って行ってくれた。
「じゃあな、あとで……」
黒縁眼鏡の中でウインクしてる。この人何者なの?見た目や最初の印象と違いすぎる。偽装って言ってたけど、絶対変装しているんだ。おかしいもん、違和感だらけ。
カートを引いて上へ戻った。
専務室の片付けをしてから自分のパソコンでメールを確認していたら二十時回ってしまった。あー、お腹がすいた。緊張したせいもあるかもしれないけど。すると携帯に電話がかかってきた。見ると、鈴木さんだ。
「はい」
「こっちは終わったが君は大丈夫か?」
「ええ、あと三分で終わります」